曽爾村に奈良県初のウイスキー蒸留所 古民家を改修

古民家を改修した県内初となるウイスキーの蒸留所が曽爾村に完成し、10日、村の関係者などに、披露されました。

ウイスキーの蒸留所は、吉野杉の香りをつけたウイスキーなどを海外向けに販売している大阪の会社が曽爾村 山粕地区に造ったもので、10日は関係者がテープカットを行って完成を祝いました。
蒸留所は、空き家だった古民家を改装し、ウイスキーを蒸留する部屋や訪れた人が試飲できるテイスティングスペースなどが設けられています。
会社によると奈良県内にウイスキーの蒸留所ができるのは初めてだということです。
社長のシャカール・ジェムさんは、曽爾高原の湧き水がウイスキー造りに適していることに加えて、地域からの支援も厚いことから曽爾村に蒸留所を造ることを決めたということで、将来的には材料の大麦やたるを作る木などすべて曽爾村の素材でウイスキーを造っていきたいとしています。
蒸留所ができた山粕地区の徳田守 区長は、「かつてこの地区は宿場町としてにぎわっていた場所なので、蒸留所を通して、新たなにぎわいができればありがたい」と話していました。