法隆寺の「金堂壁画」 5月限定公開へ 初めて春の時期に実施

75年前の火災で焼損した法隆寺の「金堂壁画」が来月(5月)期間限定で公開されることになりました。

斑鳩町にある法隆寺の「金堂壁画」は、飛鳥時代に描かれたとされる仏教絵画の傑作ですが、昭和24年の火災で焼損し、いまは寺の収蔵庫で保管されています。
寺は将来の通年公開に向けた調査と研究を続ける中で、3年前から期間を限定して秋に壁画を公開してきましたが、4回目となる今回は初めて春に公開することにしました。
公開日は、来月11日から14日、17日から19日、それに23日から26日のあわせて11日間で、寺では壁画への影響を考えて収蔵庫に入る人数は1日あたり最大80人としています。
参加するには、3日から始まったクラウドファンディングで寄付をする必要があり、寄付はひと口1万円からとなっています。
寺によりますと、集まった寄付金は、▽春の時期に収蔵庫に人が出入りする影響を調べたり、▽改修計画を策定するための準備費用にあてたりするということです。
法隆寺は、「寄付での支援だけでなく、限定公開への参加そのものが金堂壁画の未来を作る着実な一歩になる。皆様の支援と参加をお待ちしています」としています。