奈良市都祁の交流施設職員 600万円余横領で懲戒免職

灯油や消毒液などの架空発注を繰り返し、600万円余りを横領していたとして、奈良市都祁地区の交流施設で働く40代の職員が、懲戒免職になりました。

懲戒免職になったのは、奈良市総合財団が運営する「奈良市都祁交流センター」で勤務する47歳の男性主任です。
財団によりますと、この職員は平成29年から7年間にわたって、灯油や消毒液などを架空に発注する不正な経理処理を110件行い、センターの口座からあわせて620万円余りを引き出していたということです。
先月(3月)、会計責任者が書類をチェックしたところ、通常の物品の発注と異なる不審な発注書類が見つかったことから発覚しました。
財団の聞き取りに対し職員は、横領を認め「借金の返済にあてたほか、飲食費や遊興費にあてた」などと話しているということです。
職員は全額を返済していることから、財団は刑事告訴しない方針としています。
奈良市総合財団の嶋崎隆則 事務局長は「今後は会計処理の規程を厳守し、経理処理を一元的に管理して再発防止に努めていく」と話しています。