JR奈良駅 電車内の床に液体 有害なものでなくけが人なし

27日午後、JR大和路線の車内で、不審な液体が床にこぼれているのが見つかりました。
この影響で県内を走るJRは一部の区間で一時、運転を見合わせましたが、警察などによりますと、液体は有害なものではなく、けが人はいませんでした。

27日午後3時すぎ、「電車内に不審な液体がある」とJR奈良駅の駅員から警察に通報がありました。
警察によりますと、奈良駅に停車していたJR大和路線の車内で、白い液体が床にこぼれていたということです。
このため、JR西日本は乗客を避難させたうえで、奈良駅のホームへの立ち入りを一時、制限しました。
警察と消防が液体を調べた結果、種類などは特定できていないものの、有害なものではないと確認されたということです。
けが人はいませんでした。
この影響で、県内を走るJRは大和路線と奈良線、それに万葉まほろば線の一部の区間で運転を見合わせましたが、午後4時半すぎに再開しました。

【電車内にいた人は】
液体がこぼれていた電車に当時、乗っていた天理市の20代男性は「車両内には多くの人が乗っていた。奈良駅で電車を降りてくださいと指示があった時には何が起きたのかわからなかったが、不審物だったと知り、めったにないことなので怖いと思った」と話していました。

【JR奈良駅では】
JR奈良駅では、改札口に規制線が張られ、ホームへの入場を規制していて、改札口の前で大勢の人たちが運転再開を待っていました。
中には、外国人の観光客の姿も見られ、駅員が一人一人に英語で状況を説明していました。