奈良市議会 新年度予算の修正案を可決し閉会

奈良市の3月定例市議会は、最終日の26日、新たなゴミ処理施設の建設に関する費用などを減額した新年度予算案の修正案を可決し、閉会しました。
これにより新たなゴミ処理施設の建設計画は事実上、いったんストップすることになります。

奈良市は、今回の3月定例市議会で新たなゴミ処理施設、「クリーンセンター」の建設に関する費用を含む一般会計の総額で、1629億5000万円の新年度予算案を提案しました。
しかし、施設の建設については地元の自治会が反対していて、今月22日の予算決算委員会で施設建設の調査費など3億3000万円余りを減額した新年度予算案の修正案が4つの会派から提出され、可決されました。
市議会最終日の26日は本会議で修正案の審議が行われ、修正案を提出した4つの会派の代表などが「クリーンセンターの整備については丁寧なプロセスを踏む必要があり、性急ではないか」などと市が提出した原案に反対の意見を述べました。
そして採決の結果、新年度予算案の修正案は賛成多数で可決され、成立しました。
これにより新たなゴミ処理施設の建設計画は事実上、いったんストップすることになります。
議会の閉会後、報道陣の取材に応じた仲川市長は「市長が考えているものだけが善ではないと考えているので、審議のやり直しを求める再議はせず、市民のために調整を進めていきたい。クリーンセンターについてはいただいた意見を踏まえてより丁寧なプロセスで市民の意見を伺いながら進めていきたい」と話していました。