五條 木質バイオマス発電所開所式 地元の間伐材などを燃料に

五條市に完成した地元の間伐材などを燃料とする木質バイオマス発電所が、今月(3月)から本格的に稼働を始め、25日、開所式が行われました。

五條市にある「木質バイオマス五條発電所」は、東京の再生可能エネルギー事業者や県内の林業関係者などが合同で設立し、今月1日から本格的に稼働を始めました。
25日は、関係者およそ130人が出席して発電所の開所式が行われ、神社の神職が祝詞をあげたり、参列者が神前に玉ぐしをささげたりして事業の成功を祈りました。
発電所では、県内の林業者から買い取った間伐材などを加工した木質チップを燃やして発電し、発電所によりますと、年間で7万9000メガワット、2万戸近くの電気をまかなうことができるということです。
県内では林業の担い手が不足する中、木材や間伐材の活用が課題となっていて、木質バイオマス発電所は、県内では2か所目だということです。
発電所の運営の中心となる企業の亀井静香 会長は「東日本大震災の原子力発電所の事故もあり、再生可能エネルギーで生活が成り立つようにしたいと思った。奈良県の林業者の生活の助けにもなってほしい」と話していました。