山下知事 県の新年度予算案 太陽光発電施設の整備計画変えず

山下知事が初めて編成した、県の新年度予算案が県議会の特別委員会で否決されたことについて、知事は、「本会議でも否決されることはほぼ確実だ」という見方を示しました。
一方、知事が進める太陽光発電施設の整備については「変わりはない」と改めて強調しました。

県の新年度予算案には、防災拠点について検討する費用が盛り込まれていて、知事は、五條市の県有地にヘリポートや備蓄倉庫のほか、災害時の電源確保のための太陽光発電施設を整備する計画を考えています。
計画について、今月(3月)19日に開かれた県議会の予算審査特別委員会で、最大会派の「自由民主党・無所属の会」などは、「さまざまな課題がある」として異議を唱え、予算案は否決されました。
予算案は、今月25日の本会議で改めて採決が行われますが、「自由民主党・無所属の会」は、防災関連予算の一部を修正した修正案を提出することにしています。
山下知事は、22日の定例会見で、「修正案について十分に精査できていないので今後について答える立場にないが、他会派にも同調の動きがあり、原案が本会議で否決されるのはほぼ確実だ」という見方を示しました。
一方、議論の焦点になっている太陽光発電施設を整備する案については、「変わらない」と改めて強調しました。
本会議では、修正案が可決されても、知事は審議をやり直す「再議」を求めることができ、知事と議会、今後の両者の対応が注目されます。