奈良 富雄丸山古墳 ひつぎに納められた鏡など一般公開

長大な鉄の剣など貴重な発見が相次いでいる奈良市の富雄丸山古墳で、新たに見つかった木製のひつぎに納められた鏡などが現地で一般に公開され、多くの考古学ファンが訪れました。

4世紀後半に造られたとされる奈良市の富雄丸山古墳では、これまで古代の東アジアで最も長いとされる鉄の剣や、5メートルを超える木製のひつぎなどが見つかっていて、このほど新たにひつぎの中から3枚の青銅製の円形の鏡などが見つかりました。
16日は、ひつぎのふたを開けた状態で発掘現場が一般に公開され、中に納められた鏡やひつぎの底の「水銀朱」と呼ばれる赤色の顔料を見ることができます。
現場には多くの考古学ファンが詰めかけ、3枚が重なった発見当時の状態の鏡を熱心にながめたり、写真におさめたりしていました。
奈良県橿原市から訪れた30代の女性は「普段は博物館でしか出土したものを見られないので感動しました」と話していました。
また、大阪・高槻市から訪れた50代の男性は「ひつぎの木の部分や鏡が思ったよりきれいな状態で残っていて、驚きました」と話していました。
発掘現場の一般公開は17日も行われ、午前9時半から午後3時まで見学することができます。