大和郡山 「柳沢文庫」所蔵資料でまちの歴史振り返る展覧会

現在の大和郡山市を中心とする郡山藩の藩主をおよそ100年間務め、最後の藩主となった柳澤家から寄贈された資料でまちの歴史を振り返る展覧会が、大和郡山市で開かれています。

この展覧会は、ことし(2024年)が大和郡山市が発足して70年、柳澤家が郡山藩主になって300年の節目となることから、柳澤家から寄贈された資料を所蔵・管理する「柳沢文庫」が、所蔵資料を通して大和郡山市の歴史と魅力を知ってもらおうと開きました。
会場には、柳澤家の当主の日記や、郡山城に関連する資料など19点が展示されていて、このうち、江戸時代の「楽只堂年録(らくしどうねんろく)」は、柳澤家の郡山藩初代藩主の父で5代将軍、徳川綱吉に仕えた柳澤吉保の日記です。
当時の日々の仕事やその経緯などが記されていて、県の指定文化財に登録されています。
また、再来年の大河ドラマの主人公となる豊臣秀長が城主を務めたことでも知られる郡山城については、江戸時代以降の郡山藩主の家紋が刻まれた4種類の丸瓦が展示されています。
柳沢文庫の成富なつみ学芸員は「親しみやすい資料を多く展示しているので気軽に来ていただきたい」と話していました。
展覧会は、大和郡山市の「柳沢文庫」で5月12日まで開かれています。