4県立施設 外国人観光客無料で知事“有料にし他施設総点検”

県立美術館など4つの県立施設で、外国人観光客の観覧料が無料となっていることについて山下知事は、来月(4月)1日から有料にすることを改めて示したうえで、他の施設でも同様のケースがないか今月中をめどに総点検する考えを示しました。

奈良県は海外からの観光客を呼び込もうと県立美術館や万葉文化館、民俗博物館、それに橿原考古学研究所附属博物館の4つの県立施設について外国人観光客を対象に観覧料を無料にしていますが、SNS上で批判があったことを受け、見直しを進めています。
山下知事は13日の定例会見で「外国人観光客の誘引につながっていないし、合理性がなく県民から理解を得られない」と述べ、来月1日から4つの施設について外国人観光客も有料とすることを改めて示しました。
一方で、県内の留学生に発行している県内の社寺や文化施設で優待が受けられる「まほろばパス」を持っている人は、これまでどおり無料にするということです。
また、山下知事は「ほかにも不合理な制度があれば報告を求めている」と述べ、今回の問題を受けて同様のケースがないか庁内で総点検を指示したことを明らかにし、今月中に結果をとりまとめる考えを示しました。