国の史跡「大安寺旧境内」の東塔跡に塗料で落書きか 奈良

奈良市にある国の史跡、「大安寺旧境内」にある東塔跡に塗料で落書きがされているのが見つかり、警察が文化財保護法違反の疑いで捜査しています。

7日、奈良市東九条町にある国の史跡「大安寺旧境内」の東塔跡の基壇部分に、塗料で顔のようなものや文字を書いて消したとみられる落書きが7か所見つかり、管理する奈良市の職員が、8日朝、警察に通報しました。
落書きには、白のスプレーが使われたとみられ、大きなもので縦50センチ、横180センチほどになるということです。
警察によりますと、市の職員が東塔跡を最後に確認したのはことし1月末で、その際は異常がなかったということです。
市によりますと、落書きされた東塔跡は奈良時代に七重の塔がたっていた場所で、現在は塔の土台部分に切石で基壇が復元されています。
警察は文化財保護法違反の疑いで捜査しています。