三郷町 環境省の脱炭素先行のモデル地域を辞退

温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする環境省のモデル地域に選定されていた三郷町は、事業の遅れから、今年度、国の補助金を受けられず、事業の継続を断念し、モデル地域の辞退を申し出ていることがわかりました。

三郷町は、2030年度までにカーボンニュートラルの実現を目指す環境省の「脱炭素先行地域」のモデル地域におととし(2022年)選ばれ、大学の建物を再利用した施設や農業用の建物の屋上に太陽光パネルをつけて発電する事業を進めていました。
しかし、計画の変更や開発申請のスケジュールの遅れなどが影響して計画がほとんど進まず、今年度、国からの補助金、およそ6億円を受け取ることができなかったため事業を停止したということです。
このため、町は事業の継続を断念し、先月(2月)、環境省にモデル地域から辞退することを申し出たということです。
三郷町まちづくり推進課の谷文夫 次長は、「建物を再利用した施設の整備に予定より時間がかかった。事業を断念したのは残念だが、脱炭素の取り組みは別の形で行っていきたい」と話していました。