天理 石上神宮 境内を歩きまわるニワトリが人気

天理市にある石上神宮では、境内を歩きまわるニワトリたちが参拝者の人気を集めています。

天理市にある石上神宮では、国の天然記念物に指定されている「東天紅」やチャボ、烏骨鶏など、およそ60羽のニワトリが飼育されています。
30年ほど前に、地元の人から奉納された10羽のニワトリがはじまりで、神の使い「御神鶏(ごしんけい)」として、神前に奉納された米や野菜のお下がりを与えて大切に育てています。
夜間、ニワトリは鶏舎にいますが、毎朝8時ごろに境内に放すと、歩きまわったり、階段を上ったりして鳴き声を響かせます。
石上神宮では、参拝者が餌を持ち込んで与えることもできるということで、訪れた人は、餌をあげたり、鳴き声を楽しみながらニワトリの姿を写真に収めていました。
兵庫県から訪れた40代の女性は、「懐いてくれないし寄って来てくれないけどかわいいです」と話していました。
石上神宮の権禰宜、大塚敬彰さんは、「30年前は境内はたいへん静かでしたが、ニワトリが奉納されたことにより、たいへん明るくなりました。ますますの福を招くようにニワトリたちを守っていきたい」と話していました。