奈良 光明皇后ゆかりの尼寺 法華寺でひな人形展

光明皇后ゆかりの尼寺、奈良市の法華寺では、皇室ゆかりのものや伝統的な織物を身につけたものなど、およそ100体のひな人形が展示されています。

奈良市の法華寺は、聖武天皇のきさき、光明皇后ゆかりの尼寺で、「御所人形」と呼ばれる、皇室や公家ゆかりの人形など、寺で保管しているおよそ100体のひな人形を毎年この時期、境内の建物で展示しています。
このうち、奈良の伝統工芸、「一刀彫」で作られた五段飾りのひな飾りは、木彫りの人形が太鼓や笛を手にしていて温かみのある雰囲気の作品となっています。
また、純金の糸が織り込まれた「佐賀錦」という佐賀県の伝統的な織物を身につけた豪華なひな人形も飾られています。
奈良市から訪れた夫婦は「きょうはひな祭りの日なので見に来ました。古いひな人形がたくさんあって素晴らしいです」と話していました。
法華寺の渡邊英世 執事長は「古い御所人形などさまざまな種類のひな人形があるので、外の紅梅に春を感じながら、一体一体を楽しんでほしい」と話していました。
法華寺のひな人形展は今月14日まで開かれています。