五條 県有地に太陽光発電施設整備の考え 知事が地元に説明

五條市の大規模広域防災拠点の用地に山下知事が太陽光発電施設を整備する考えを示したことについて19日、地元で説明会が開かれ、住民から「計画を変更するならもっと地元に来て説明すべきだ」と反発する意見が相次ぎました。

奈良県は、五條市阪合部地区を中心とした県有地に滑走路を備えた大規模広域防災拠点を整備する予定でしたが、先月(1月)、山下知事は計画を変更し、25ヘクタール以上を使って太陽光発電施設のほか、ヘリポートなどを整備すると発表しました。
19日、五條市で説明会が開かれ、地元の住民など200人以上が参加し、はじめに山下知事は「災害時には蓄電池をヘリコプターで輸送することが予想されるうえ、蓄電池を充電できる太陽光発電施設を設置したい」と述べ、計画の変更について理解を求めました。
これに対し、住民からは「変更するならもっと地元に来て説明するのが知事の仕事ではないのか」とか「さまざまな問題をクリアしたうえで同意したのに、県が勝手に計画を変更してこれまでの話し合いが水の泡だ」などと反発する意見が相次ぎました。
一方、山下知事は「そもそも滑走路は災害時に役に立たず当初の計画が誤っていた。選挙で当選した以上公約に掲げたことを守る義務がある」と述べました。
この説明会に先だって住民からは、当初の計画どおり大規模広域防災拠点の整備を求める要望書が県議会の議長に提出されています。