徹底した菜食主義「ビーガン」の料理に県内野菜を 研修会開催

海外からの観光客が増える中、肉や魚などを食べない「ビーガン」と呼ばれる人たちにも、県内の野菜を使った料理を楽しんでもらおうと、調理方法を学ぶ研修会が桜井市で開かれました。

研修会は、インバウンド需要が高まる中「ビーガン」と呼ばれる動物由来の食品を口にしない徹底した菜食主義の人たちにも、県内産の野菜を使った料理を楽しんでもらおうと県が開きました。
桜井市の会場には、飲食店のシェフなどおよそ30人が集まり、ヨーロッパのレストランでシェフを務めた砂山利治さんが、県内産のカリフラワーやじゃがいもなどを使った4品の料理を披露しました。
このうちゴボウを使った料理は、筒状にしたゴボウの中にシイタケを詰めて蒸し上げることで、歯ごたえとみずみずしい食感が味わえるということです。
また、かぶを使った料理は、熱を伝わりやすくするためかつらむきにしたかぶにゆずを入れて巻き、最後に塩に包んで焼き上げています。
参加した人たちは、できあがった料理を写真に収めるなどして、調理方法を学んでいました。
明日香村でイタリア料理店を営む女性は「料理が美しくてすばらしかったです。ビーガン料理の需要の高まりを感じているので、店でも取り入れていきたい」と話していました。
奈良県 豊かな食と農の振興課の下浦隆裕 主幹は「食を通して、奈良と海外のつながりを作っていきたい」と話していました。