奈良 東大寺「お水取り」前に「油量り」

「お水取り」の名で知られる奈良・東大寺の伝統行事、「修二会(しゅにえ)」で、修行中にともすあかりのための油を用意する「油量り(あぶらはかり)」が行われました。

「お水取り」の名で知られる東大寺二月堂の「修二会」は、練行衆と呼ばれる修行僧が国の安泰などを願う行事で、奈良時代から続いています。
18日は、二月堂で、修行中にともすあかりの油を用意する「油量り」が行われました。
練行衆のうち行事進行の責任者を務める「堂司(どうつかさ)」が見守る中、古式にのっとって世話役の人たちが油を木のおけに注ぎ、目盛りのついた棒を使って量をはかりました。
油は長く燃え、すすが出にくいように特別に配合されたもので、おけから3つのつぼに移されたあと、二月堂の中におさめられました。
奈良市からきた40代の女性は、「いよいよお水取りが始まるんだなという気持ちになりました。当日も楽しみにしています」と話していました。
東大寺の「お水取り」は、来月(3月)1日から14日までの間、大きなたいまつを振って火の粉を散らす「お松明(おたいまつ)」が行われます。