明日香村でプロ観光ガイド候補生 実際にツアーに臨み最終試験

明日香村で、古墳や古代の寺院などを案内するプロの観光ガイドを目指す候補生が、14日、最終試験に臨み、実際にツアーを行いました。

明日香村などは、古墳や寺などを案内するプロの観光ガイドを養成する取り組みを進めていて、14日に2年間の研修を経て選ばれた5人の候補生が実際にツアーをする最終試験に臨みました。
ツアーは、石舞台古墳から近鉄飛鳥駅までおよそ4キロを歩くコースで、それぞれの候補生が担当する区間で参加者役の大学教授や自治体の職員などを案内しました。
このうち聖徳太子ゆかりの橘寺では候補生が、▼かつてあった五重の塔の心柱が3本の添え木で支えられていて珍しい形であることや、▼東の門が寺の中心の門であったことなどを説明していました。
案内された大学教授らは、▼ガイドが元気に大きな声で案内しているかや、▼安心安全に気を配っているかなどをチェックしながら採点していました。
採点を行った阪南大学の来村多加史教授は「お客さんを感動させるのがガイドのいちばんの仕事です。場数を踏みながら少しずつ成長してほしい」と話していました。
明日香村などでは、14日のツアーの採点結果をもとに合否を判定し、来月(3月)には第1号のプロガイドが誕生する見込みです。