飛鳥時代の遺跡を世界文化遺産登録へ 山下知事らが現地を視察

明日香村などの飛鳥時代の遺跡の世界文化遺産への登録に向け、山下知事は、9日、地元の市長や村長とともに現地を視察し、現状や課題を確認しました。

奈良県では、明日香村と橿原市、桜井市の飛鳥時代の都の跡などの文化財で構成する「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」について、2年後(2026年)のユネスコの世界遺産への登録を目指して準備を進めています。
山下知事は、9日、地元の市長や村長とともに現地を視察しました。
一行は、まず藤原宮跡や飛鳥宮跡といった遺跡が見渡せる明日香村の甘樫丘に登り、県の担当者から、構成する文化財がどのように広がっているかや、それぞれの歴史などについて説明を受けました。
このあと、飛鳥時代の権力者、蘇我馬子の墓という説もある石舞台古墳や、藤原宮跡なども見てまわり、構成文化財の中にはまだ全体が史跡に指定されていないなどの課題も確認しました。
山下知事は、「知っているようで知らなかったことも多く、意義深い視察になった。4者がスクラムを組んでこれらからもしっかりとやってきたい」と話していました。
県や地元自治体などでは、来年度(令和6年度)の日本の候補として推薦してもらうため、来月(3月)にも推薦書の素案を文化庁に提出する方針です。