下北山村の土砂崩れ 通行止め続く国道沿いに仮設の桟橋設置へ

去年12月、下北山村で起きた土砂崩れで、現場周辺の国道は1か月以上にわたって通行止めが続いていますが、県は、国道沿いに仮設の桟橋を設置することで車を一時的に通行できるようにする応急対策を行うことを決めました。

去年12月、下北山村の国道169号線沿いで起きた土砂崩れでは車2台が巻き込まれ、1人が死亡、1人が大けがをしました。
この影響で、国道は1か月以上たったいまも現場周辺で通行止めが続いていて、地元からは早期の復旧を求める声があがっています。
7日は復旧対策を話し合う専門家の検討委員会が開かれ、今後、現場の国道近くに仮設の桟橋を設けて、車が一時的に通行できるように応急対策を行うことを決めました。
県によりますと、桟橋は安全対策を行ったうえで国道に沿うようにして設置され、区間はおよそ200メートル、幅およそ6メートルで、車が交互通行できるようにするということです。
県は、今月中旬から工事に着手し、ことし6月中旬までに完成させたいとしています。
また、会議では、今回の土砂崩れが地中の水分が凍ったり、とけたりを繰り返す「凍結融解」を引き金にして岩盤が滑り落ちたと結論づけました。
検討委員会の委員長を務める京都大学の大西有三 名誉教授は「安全を確保しながら監視体制を取って作業を進めていきたい」と述べました。