富雄丸山古墳 研究者が小学校で講演会 「蛇行剣」など解説

国宝級の発見があった奈良市の富雄丸山古墳について子どもたちに理解を深めてもらおうと、6日、古墳近くの小学校で発掘調査に携わった研究者の講演会が開かれました。

講演会は、古墳の近くにある奈良市の富雄南小学校で開かれ、市埋蔵文化財調査センターの鐘方正樹 所長が全校児童およそ520人に古墳の出土品などをわかりやすく解説しました。
講演会の中で、鐘方所長は▼富雄丸山古墳は円墳として日本で最も規模が大きく、▼去年1月、「蛇行剣」と呼ばれる波打ったような形をした古代の東アジアで最も長いとされる鉄製の剣などが出土し、全国的な話題になったことなどを説明しました。
そして、「蛇行剣」の長さを実感してもらおうと、実物と同じ長さ2メートル30センチ余りの剣の模型が披露されると、子どもたちはその大きさに驚きの声を上げていました。
6年生の女子児童は、「蛇行剣が長いなと思った。自分で調べるなどしてもう少し深く学んでみたい」と話していました。
また、6年生の男子児童は、「自宅の近くに日本一の円墳があって誇りに思います」と話していました。