橿原市にある運転免許センター 田原本町に移転 県が正式発表

県は事業見直しで活用が未定となっていた田原本町の用地に、橿原市にある運転免許センターを移転する方針を15日、正式に発表しました。

15日に県庁で、山下知事と田原本町の森町長が会見を開き、建築から30年以上たち老朽化が進む橿原市にある運転免許センターを、田原本町に移転すると正式に発表しました。
移転場所は、田原本町阪手北と西井上地区にあるおよそ6万2000平方メートルの県の用地で、令和14年度の運用開始を目指しています。
新たなセンターは▼子ども連れや高齢者などが利用しやすいようバリアフリーにするほか▼高齢者講習の実車指導の専用コースなどを整備するとしています。
さらに、交通機動隊や警察音楽隊もあわせて移転する方針だということです。
田原本町と川西町それに三宅町の3つの町では、スポーツや健康作りの拠点を整備する計画が進められていましたが、山下知事が企業や研究所などを誘致したほうが継続的な雇用につながるとして、去年6月、事業を停止し、県が取得した用地の活用方法を検討していました。
山下知事は「県内各地から行きやすく、早期に移転できることから町と協議して決めた。企業誘致は川西町と三宅町で進めていきたい」と述べました。
田原本町の森町長は「交通警察の実働部隊も移転し、交通安全のまちづくりができると思う。前向きに受け止めている」と述べました。