橿原 鉄道の歴史と考古学 遺跡の出土品などから探る展示会

奈良県内の鉄道の歴史と考古学との関わりを遺跡の出土品などから探ろうという展示会が橿原市で開かれています。

展示会は、橿原市にある県立橿原考古学研究所附属博物館が開いたもので、会場には、県内の鉄道や考古学に関係する資料、合わせて70点が展示されています。
このうち、大正時代の電車の前照灯は、取り外すことが可能で、昭和8年に明日香村の石舞台古墳で発掘調査が行われた際、暗い石室の中を照らすために同じタイプのものを鉄道会社から借りて使ったということです。
また、昔の機関車の転車台の基礎に使われていたレンガは、今のJR奈良駅周辺の開発に伴う発掘調査をした際に見つかりました。
このほか、現在も県内に残る明治時代の鉄道の遺構を撮影した写真パネルや明治時代の京都駅の跡から見つかった「奈良」と書かれた土瓶なども展示されています。
展示会を担当した鈴木朋美 主任研究員は「考古学に興味のある人や鉄道に興味がある人、それぞれが楽しんでもらえれば」と話しています。
この展示会は今月(1月)14日まで開かれています。