奈良県 橿原公苑にアリーナ建設し国民スポーツ大会開会式へ

2031年に開催が予定されている国民スポーツ大会に向けて、奈良県は「県立橿原公苑」にある2つの体育館を統合して新たにアリーナを建設し、開会式の会場とする方針を明らかにしました。

2031年に奈良県で開催される予定の国民スポーツ大会で県は当初、橿原市に新たに競技場を建設する予定でしたが、山下知事は多額の費用がかかるとして建設を取りやめ既存の施設を改修して活用する考えを示しています。
これについて県は4日、橿原市にある県立橿原公苑の改修方針について第一と第二の2つの体育館を取り壊して統合し、新たにアリーナを建設すると発表しました。
そして、新たなアリーナで国民スポーツ大会の開会式を行いたいとしています。
また、アリーナは音楽イベントなどスポーツ以外にも利用できるよう整備し、近鉄大和八木駅前にあり老朽化が進む「県立橿原文化会館」は閉鎖する方針です。
このほか、公苑内の野球場や陸上競技場もバリアフリー化や照明のLED化などの改修を進める計画ですが、県によりますと従来の計画と比べておよそ300億円、経費を削減できるということです。

【橿原市長は】
県立橿原公苑の改修方針について橿原市の亀田市長は「アリーナの整備や開会式の開催などは我々が強く求めてきたものだったので、こうした方針で進めていくということが聞けたのはよかった。
中南和地区の振興という点でも大会を開催する意義は大きく、希望を聞いていただいたことはありがたい」と述べました。
そのうえで、亀田市長は「詳細についてはこれから詰めていくということなのでしっかりと注視し、地元で希望するところがあれば県に伝えていきたい」と話していました。