唐招提寺で正月三が日に配る開運のお札の準備作業 奈良

新年を前に奈良市の唐招提寺では、初詣に訪れた人たちに配る開運のお札の準備作業が行われています。

唐招提寺では、毎年正月三が日に、金堂に安置されている国宝の「千手観音菩薩立像(せんじゅかんのんぼさつりゅうぞう)」のお守りとして、お札を初詣に訪れた人たちに配っています。
ことしも10月ごろから作業が始まり、26日は、寺の作業場で2人の僧侶が竹串に挟んだ幅2センチ、長さ8センチほどの紙のお札を、稲わらの束に次々と差し込んでいきました。
お札には「千手観音御守護」と書かれていて、開運などの御利益があるとされています。
寺では6000のお札を用意し、正月三が日の間、「千手観音菩薩立像」の前に置いて参拝者に持ち帰ってもらうことにしています。
唐招提寺の松浦俊昭 副執事長は「千手観音菩薩はわれわれをもれることなく救ってくれる仏様です。世界では戦争など残念なことが起こっていますが、お札を持ち帰って世界の平穏無事を祈念していただきたいです」と話していました。