VRの技術使って考古学研究を 大学生が体験授業 奈良

VR=仮想現実の技術を使って考古学の研究などに役立ててもらおうと、大学生たちが映像技術を学ぶ授業が奈良市で開かれました。

授業には、奈良市の奈良大学で考古学や文化財を学ぶ大学生16人が参加し、NHK奈良放送局でVRを使った撮影や活用に取り組んでいる、北谷康治カメラマンが講師を務めました。
授業では、北谷カメラマンが撮影した奈良市の富雄丸山古墳から見つかった「蛇行剣」と呼ばれる東アジア最長とされる鉄製の剣の映像などが使われ、学生たちはゴーグルを使って体験すると、その場にいるような臨場感に声を上げて驚いていました。
そして、北谷カメラマンが「VRは実際の大きさやその場の雰囲気が感じ取れることができ、埋め戻されてしまった発掘現場も体験できる」と伝えていました。
このあと、意見交換が行われ、学生からは遠くて行くことができない展覧会などを撮影して体験することなどのアイデアが寄せられました。
参加した3年生の女子学生は「とてもリアルでびっくりしました。発掘現場の説明会や博物館で専門家がVRカメラで実物を撮影したら面白いと思う」と話していました。