リニア中央新幹線の名古屋〜大阪 早期開業求め奈良で促進大会

リニア中央新幹線の名古屋・大阪間について、奈良と大阪それに三重の3府県の知事や経済界のトップが集まって、早期の開業を求める大会が奈良市で開かれました。

リニア中央新幹線の名古屋・大阪間については、今月(12月)から奈良県と三重県で具体的なルートや駅の設置場所を絞り込むために必要な地質の調査などを行う「環境アセスメント」に着手していますが、JR東海の丹羽俊介 社長は、品川・名古屋間の静岡県内で工事が着手できていない影響で、当初の早ければ2037年に開業するのは難しいという認識を示しています。
18日に奈良市で、名古屋・大阪間の早期の全線開業の実現を目指す促進大会が開かれ、奈良と大阪それに三重の知事のほか、経済界やJR東海のトップなど、およそ300人が出席しました。
冒頭、奈良県の山下真 知事は「3府県が全力でサポートし、早期に大阪まで開業させるべく頑張りたい」と述べました。
続いてJR東海の丹羽社長が「リニア中央新幹線の効果を最大限発揮するためには、地元の自治体との連携が欠かせないので協力をお願いしたい」と述べました。
このあと▼詳細なルートや駅の位置を一日も早く確定するほか▼駅の位置については、広域的な交通の利便性の高い場所に検討することなどを、国やJR東海に求める決議が採択されました。
大会のあと関西経済連合会の松本正義 会長は、「一日も早い全線開業の実現に向けて、経済界も縁の下の力持ちとして支えていきたい」と話していました。