気分を色分け ワクワク感持たせる観光マップ 大学生が作成中

奈良を訪れた人に、より多くの観光地を巡ってもらおうと、県内の大学生がユニークな観光マップ作りを進めています。

観光マップは、奈良市の奈良教育大学の学生らが作成しているもので、観光名所を訪れた人が感じた気分を「にぎやかな場所」や「癒される場所」といった7つの項目にわけたうえで、赤や青などに色分けして情報を提供することにしています。
16日と17日、奈良市の興福寺や浮見堂などおよそ30か所で、観光客を対象にしたアンケート調査が行われ、スマートフォンでそれぞれが感じた気分の色を入力していました。
奈良教育大学の研究によりますと、多くの情報を観光客に提示すると実際に訪れた際の感動が薄れる可能性がある一方で、今回、作成する観光マップは、少ない情報だけで観光客の期待を高めることができ、より多くの観光地を巡ってもらえるということです。
奈良教育大学3年の柿元葵さんは「ワクワク感を持ったまま目的地に行くことができるこの地図を使ってもらって、たくさんの観光地を巡ってもらいたい」と話していました。
観光マップは、アンケート調査の結果を取り入れて1月末ごろに完成する予定で、活用方法などについては今後、検討することにしています。