奈良教育大付属幼稚園 教諭のパソコンから個人情報流出か

奈良教育大学は、いわゆる「サポート詐欺」に遭った付属幼稚園の教諭のパソコンから園児の氏名や顔写真などの個人情報が外部に流出した可能性があると発表しました。

奈良教育大学によりますと、今月(12月)11日、奈良市にある付属幼稚園の教諭が自宅のパソコンをインターネットに接続して在宅勤務をしていたところ、偽のセキュリティー警告へのサポート目的で金銭を要求するいわゆる「サポート詐欺」の被害に遭ったということです。
その際、パソコンに、遠隔操作ができるアプリをインストールさせられ、個人情報を含む複数のファイルがパソコン上から消え、情報が抜き取られた可能性があるということです。
ファイルには、▼在籍中の園児22人の氏名や、▼在籍中の園児と卒園した園児合わせて115人の画像などが入っていて、画像のうち10枚は顔と氏名が一致するということです。
幼稚園では、外部に流出した可能性があるとして保護者などに謝罪と状況の説明をしているということです。
園によりますと、今のところ情報が悪用された報告はないということです。
奈良教育大学付属幼稚園は、「今回の事態を重く受け止め、新たに在宅勤務のルールを作るなど再発防止策を講じる」としています。