災害時の事業継続計画を考えるセミナー NHK奈良局で開催

大規模な災害が起きた際に、企業が事業を継続したり、早期に復旧させたりするための事業継続計画=「BCP」について考えてもらおうというセミナーがNHK奈良放送局の主催で6日、開かれました。

「企業防災・BCPセミナー」は、災害の取材を通して得た情報やノウハウを共有することでBCP策定の参考にしてもらおうと、NHK奈良放送局の主催で初めて開かれ、県内の17の企業や団体から23人が参加しました。
セミナーでは、奈良県内の活断層や南海トラフの巨大地震の被害想定などを説明したあと、参加した人たちは3つのグループに分かれ、東日本大震災の時に水や備蓄品を事前に準備していたことで事業を継続できた事例を視聴しました。
このあと、参加者は災害時に自分の企業が守るものや、そのために今からやるべきことを考えて紙に書き出したうえで、代替設備や燃料の確保などどのような対策をとるかそれぞれの業種ごとに考えや課題を発表し合っていました。
橿原市から参加した製造業の男性は、「BCPということばを初めて知った。ほかの参加者の話を聞き、すでに担当者を置いて計画を確立しているところもありびっくりした。今回勉強したことを会社に持ち帰って社員と一緒に考えたい」と話していました。