“保存に配慮を” 富雄丸山古墳が「指定相当の埋蔵文化財」に

文化庁は、国の史跡に相当する価値がある遺跡のリストを初めて作成し、奈良県内では東アジア最長の剣などが出土した奈良市の「富雄丸山古墳」が選ばれました。

古墳や城跡などの遺跡をめぐっては、国の史跡に指定されると保存するために開発などが厳しく制限されますが、指定を受けていないものについては、たとえ学術的に高い価値が明らかになっても、開発で破壊されてしまうといった課題がありました。
こうした遺跡を保護するため、文化庁は、国が指定する史跡に相当する高い価値のある遺跡を「指定相当の埋蔵文化財」と定義し、初めてリスト化しました。
リストには、全国26の県から42の遺跡が登録され、このうち奈良県からは去年(令和4年)、東アジア最長とされる鉄の剣などが見つかった奈良市の「富雄丸山古墳」が選ばれました。
リストに登録された遺跡は、開発ができなくなるといった制限はありませんが、重要な遺跡があることを周知することで開発事業者などに保存への配慮を促し、破壊を防ぐねらいがあります。
今後、文化庁では随時、リストを更新して遺跡を登録していくことにしています。