“体で知識を身につける”小学校で「防災運動会」 奈良

子どもたちに体を動かしてもらいながら、災害に関するさまざまな知識を身につけてもらう「防災運動会」が、奈良市の小学校で開かれました。

運動会は奈良市にある帝塚山大学で防災について学んでいる学生らが中心となって企画したもので、24日は市内にある東登美ヶ丘小学校の3年生と4年生の児童らおよそ200人が6つの競技に挑戦しました。
このうち、防災グッズ限定の借り物競争では、児童らはほかの子どもが持っている乾パンなどを探し出し司会進行の大学生に確認してもらったうえで、ゴールしていました。
また、津波を想定し、避難所までほかの人を誘導する競技では、児童らがけが人や外国人にふんした大学生に対して、身ぶり手ぶりで危険が迫っていることを説明したり、手を引っ張ったりして、ゴールとなっている教室まで連れて行くなどしていました。
小学4年生の女の子は「災害の時に必要なことがわかった。地震や津波が来た時には高いところに逃げて自分の命を守りたい」と話していました。
企画した帝塚山大学の水本智也さんは「東日本大震災では津波から逃げ遅れた小学校などもあった。そうしたことが起きないよう子どもたちには身を守る方法を学んでほしい」と話していました。