ガイド1人が複数の観光バスをリモートで案内 奈良交通が試行

奈良市に本社がある奈良交通は、バスガイド不足を解消しようと1人のガイドが複数のバスを案内するリモートシステムを試験的に導入しています。

システムでは、奈良市の本社と一団となって走っている複数台のバスをテレビ会議でつなぎ、本社にいるガイドがバスの車窓の映像を見ながら、各地の名所を案内できるようになっています。
乗客はガイドに直接、質問するなど双方向のコミュニケーションもできるようになっていて、会社では21日から一部の修学旅行生を対象に試験的に導入を始めています。
会社によりますと、25年ほど前におよそ200人いたバスガイドは現在14人にまで減っていますが、修学旅行でガイドを希望する学校はいまだに多く、人手不足が課題となっているということです。
会社では、システムを体験した学校の意見を聞いたうえで修学旅行シーズンを迎える来年5月の本格導入を目指すということです。
奈良交通の大谷和也 貸切バスグループ長は「ガイド不足の解消につながるだけでなく、システムを使った動画やゲームの提供などサービスの充実につなげていきたい」と話していました。