奈良 東大寺 大仏殿などの拝観料を来年4月から値上げ

奈良市にある世界遺産の東大寺は資材価格の高騰などを受けて、来年4月から大仏殿などに入る際の拝観料を6年ぶりに値上げすると発表しました。

奈良市にある世界遺産の東大寺は現在、大仏殿や法華堂、戒壇堂、それに併設の博物館に入る際、それぞれ、中学生以上で600円、小学生で300円の拝観料が必要です。
これについて、東大寺は資材価格の高騰で文化財の修理費用がかさんでいるなどとして、来年4月から6年ぶりに値上げをすると発表しました。
寺によりますと、中学生以上で800円、小学生は400円になるということです。
また、30人以上の団体では、一般で現在より150円高い1人700円となりますが、小学生から高校生は据え置きとなります。
寺によりますと、拝観料は南大門や二月堂の修理のほか、防火設備の改修、それに防犯カメラの設置などに使われるということです。
東大寺の橋村公英 別当は「拝観料の値上げは訪れる人にとってあまりいい話ではないが、値上げ分は寺の整備などに生かし、しっかりと将来につないでいきたい」と話していました。