奈良市 国民健康保険の高額医療費負担世帯への支給金を誤算出

奈良市は国民健康保険の加入者のうち高額な医療費を負担した世帯への支給金の算定について27世帯分の誤りがあったと発表しました。

奈良市の発表によりますと支給金の算定の誤りがあったのは、国民健康保険の加入者のうち去年11月からことし6月までに新型コロナウイルスの治療で高額な医療費を負担したあわせて市内の27世帯です。
このうち25世帯では支給金を多く支払っていて、過払いは最大で7300円余り、あわせて8万円余りになるということです。
また、2世帯では最大で2万円、あわせて2万8000円を少なく支払っていたということです。
原因について市では新型コロナウイルスの公費負担の治療について支給金の算定方法が変更となったにもかかわらず、奈良市が委託している企業が算定システムの変更をしていなかったと説明しています。
奈良市は、過払い分については市に返還してもらうとともに、少なく支払われた2世帯については追加で支給することにしています。
また、算定システムの改修を行い、次の支給がある来年1月には現在の制度にあったものになるということです。
奈良市は、「市民の方に迷惑をかけて誠に申し訳ありません。今後は制度にあわせた医療費が支給されているか確認を徹底したい」と話しています。