奈良公園でレジ袋などごみ拾い シカの誤食防止へ

今月の「奈良のシカ愛護月間」にあわせて、捨てられたレジ袋などをシカが誤って食べる被害を防ごうと、奈良公園で清掃活動が行われました。

この活動は、奈良公園のシカを保護する「奈良の鹿愛護会」が毎年、行っています。
16日は愛護会の職員のほか、ボランティアの市民などおよそ50人が参加し、4つのグループに分かれて奈良公園一帯でごみを拾いました。
参加者は、観光客でにぎわう奈良公園を歩きながら、レジ袋や菓子の包装などのプラスチックごみや捨てられたマスク、それにたばこの吸い殻などを拾い集めていました。
愛護会によりますと、落ちているレジ袋などのプラスチックごみを誤って食べたシカが体調を崩し、死んでしまうこともあるということです。
16日はおよそ1時間の活動で9.3キロのごみが集まったということです。
参加した男性は「シカが食べると危険なごみもあったので参加して良かったです」と話していました。
奈良の鹿愛護会の山崎伸幸 事務局長は「奈良公園のシカがプラスチックごみを食べると体調を崩す原因になります。ごみのポイ捨てはしないようにお願いするとともに、人とシカが共生できる環境作りを目指していきます」と話していました。