奈良県内にインフルエンザ注意報 今季初

県内ではインフルエンザの患者数が急増していることから、県は、例年より早く、今シーズン初めて県内にインフルエンザ注意報を発表し、予防を呼びかけています。

奈良県によりますと、先月(10月)29日までの1週間に、県内55の医療機関から報告されたインフルエンザの1医療機関あたりの患者数は12.67人となりました。
前の週より2.76人増えて、注意報の基準となる「10」人を超えたことから、県は、今シーズン初めて県内全域にインフルエンザ注意報を発表しました。
県によりますと、インフルエンザの流行期は例年12月から3月ごろで、11月に県内に注意報が発表されたのは、過去10年では初めてだということです。
県は、手洗いや消毒、換気など基本的な予防をするとともに、重症化を防ぐためワクチンの接種も必要に応じて検討するよう呼びかけています。
また、子どもが感染しやすい「咽頭結膜熱」いわゆる「プール熱」の感染者も1医療機関あたりで5.09人と、警報レベルの目安となる「3」人を超える状態が続いています。
一方、新型コロナウイルスの新規感染者は1医療機関あたり2.55人で、前の週より0.21人減り、8週連続で減少しています。