法隆寺の世界遺産登録30年を記念して斑鳩町で展示会

奈良県斑鳩町の法隆寺がユネスコの世界文化遺産に登録されてからことしで30年になるのを記念して、町で寺ゆかりの品々を集めた展示会が開かれています。

法隆寺は30年前の平成5年、兵庫県の姫路城とともに、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
展示会はこれを記念して町の文化財活用センターが開いたもので、会場には法隆寺ゆかりの品々およそ30点が展示されています。
このうち、五重塔の心柱の一部は、昭和17年からおよそ10年かけて寺を修理した際、傷んでいたため切り取って保存されていたもので、かつては塔の中心部にありました。
また、金堂の鴟尾(しび)は建物の上の瓦を復元したもので、唐草文様がほどこされています。
このほか、釈迦の骨を納めたとされるガラス製の舎利瓶なども展示されています。
斑鳩町文化財活用センターの白井彪史さんは「法隆寺の世界遺産としての魅力を再認識していただければ幸いです」と話していました。
この展示会はことし12月17日まで開かれています。