学習用アプリ個人情報流出 天理市内の高校でも約300人分

高校などで利用されている学習用アプリのデータベースに不正アクセスがあり、12万件余りの個人情報が流出した問題で、このアプリを利用していた天理市の二階堂高校でも生徒と教員、およそ300人分の個人情報が流出したことがわかりました。
これまでのところ、情報の流出による被害は確認されていないということです。

東京に本社を置く「カシオ計算機」は18日、全国およそ240の小中学校や高校などで使われ、個人でも利用できる学習用アプリに登録されている国内外の利用者の氏名やメールアドレス、学校名、学年、出席番号など12万件余りが流出したと発表しました。
これを受けてアプリを利用している天理市の二階堂高校は、生徒や教員あわせて305人の個人情報が流出したことを明らかにしました。
高校によりますと、18日、カシオの担当者から情報が流出したと連絡があったということです。
これまでに個人情報の流出による被害は確認されていないということですが、高校は生徒や教員に対しアカウントのID変更やアプリへのログイン制限を行ったほか、生徒や保護者に対し不審なメールが届いても開かないよう呼びかけました。
二階堂高校の吉村俊朗 教頭は、「生徒に被害が出ないように今後も引き続き考えうる対応を取っていきたい」と話しています。