奈良 秋の味覚「サンマ」 無料で配る催し

秋の味覚、サンマを無料で配る催しが奈良市の駅前で行われ、大勢の人たちでにぎわいました。

サンマの無料配付は県内の水産物の卸売業者などで作る団体が毎年、行っていて、去年まで新型コロナウイルスの感染拡大のため一時、休止していましたが、ことし4年ぶりに再開されました。
奈良市の近鉄奈良駅前には、開始前から数百人が列を作り、開始の鐘がならされると、北海道根室産のサンマ2匹とすだちが入った袋を次々と受け取って、用意された700セットはわずか30分ほどでなくなりました。
子どもを連れて訪れた37才の奈良市の女性は「サンマは高くなってなかなか買えないと話していたので、とてもうれしいです。焼き魚にして食べるのが楽しみです」と話していました。
奈良県魚食普及協議会の川井純司 会長は、「魚を食べる人が減っているので、こういう取り組みを通じて少しでも歯止めをかけたい。異常気象などの影響で、サンマをはじめとした魚が小ぶりになっているといわれているが、魚を味わってもらい、魚を食べる人を増やしていきたい」と話していました。