阿紀神社の能舞台で秋の大祭に合わせ能奉納 宇陀

宇陀市の神社の境内にある江戸時代に作られた能舞台で16日、市内在住の能楽師らが能を披露し、訪れた人たちは幽玄の世界に浸っていました。

宇陀市大宇陀地区の阿紀神社には江戸時代前期に宇陀松山藩の当時の藩主が寄進したといわれる能舞台が残されています。
この能舞台を使って毎年6月に公演が行われていますが、今回、初めて神社の秋の大祭に合わせて能が奉納されました。
16日の演目はお祝いなど特別な時にだけ上演される「翁」で、市内在住の能楽師、齊藤信隆さんが白い翁の面をつけて、厳かな舞を披露しました。
このあと、小鼓の奏者で人間国宝の大倉源次郎さんらの演奏に合わせ「三番三」という舞が演じられました。
訪れた人たちは伝統の舞台で演じられる幽玄の世界に静かに見入っていました。
地元出身という天理市の50代の女性は「小さいころこの神社で遊んでいましたが、こんなに素晴らしい舞が披露される舞台だったとは知りませんでした。感動しています」と話していました。
翁を舞った能楽師の齊藤信隆さんは「神聖な場所で舞うことができて身が清められた感じです。いつまでもこの舞台を大事にしてほしい」と話していました。