“介護福祉士目指し まず言葉” 留学生たちが日本語学校入学

日本で介護福祉士として働くことを目指す東南アジアの留学生が、資格取得に必要な日本語を学ぶため、16日、奈良市の日本語学校に入学しました。

奈良市の日本語学校に入学したのは、ミャンマーやタイ、それにインドネシアなど東南アジア5か国からの留学生105人で、それぞれの国の民族衣装などを着て出席しました。
はじめに、日本語学校の小谷勝彦校長が「人を支える人間になることを目標に、全力で頑張ってほしい」と激励しました。
これに対して、新入生を代表してインドネシア出身のダファ・バハルディン・ユスプさんが「多くの人のおかげで、ここに来て学ぶことができる。支えてくれる人に感謝して熱心に勉強します」と誓いの言葉を述べました。
学校によりますと、留学生たちは1年半、日本語を学んだあと、語学学校の系列の専門学校などで介護の勉強をし、介護福祉士の資格取得を目指すということです。
ミャンマー出身のイ・タンダー・ヌエさんは「人を手伝いたい気持ちがあるので、介護の勉強をしたいと思った。卒業後もずっと日本で介護の仕事をしたい」と話していました。
インドネシア出身のダファ・バハルディン・ユスプさんは「日本で介護福祉士として働いたあとは、母国の介護業界を支える人になりたい」と話していました。
高齢化による介護需要の高まりや少子高齢化などの影響で、日本は将来的に介護サービスを担う人材が不足する見通しで、介護事業者などは外国人の人材が人手不足の解消につながると期待しています。