平群町の大規模太陽光発電所建設 “防災対策不十分”住民抗議

25日から建設が始まったとされる平群町の大規模な太陽光発電所について、防災対策が十分に行われていないとして、現場付近では建設に反対する住民が抗議を行って、ただちに工事を中止するよう求めました。

平群町では、東京の業者が山林を切り開いて、およそ5万3000枚のソーラーパネルを設置する大規模太陽光発電所の建設を計画しています。
これについて地元の住民は、発電所に付随して整備される貯水池の容量では、50年に1度の大雨が降った場合、水があふれて下流に土砂災害を引き起こすおそれがあるとしてます。
業者が、25日から工事を始めると通知してきたことを受けて、地元の住民が建設現場の事務所を訪れ、ただちに工事の中止と住民への説明を求める抗議文を手渡して抗議しました。
地元住民によりますと、事務所にいた作業員から「奈良県から許可を得て工事をしている。文書については担当者に渡しておく」と伝えられたということです。
「平群のメガソーラーを考える会」の須藤啓二代表世話人は「防災対策が不十分で、住宅街に水が流れ出すおそれがある。ただちに工事をストップしてもらいたい」と話していました。