奈良県医師会 “新型コロナとインフルエンザ同時流行に注意”

奈良県医師会の安東範明会長は、21日の定例会見で、ことしの冬は、新型コロナウイルスとインフルエンザが同時に大流行するおそれがあるとして注意を呼びかけました。

県内の新型コロナウイルスの新規感染者数は、今月10日までの1週間で1医療機関あたり18.91人と前の週をやや下回りましたが増加傾向が続いています。
橿原市で定例会見を開いた県医師会の安東会長は、新型コロナの現在の感染状況について全国的にお盆明け以降、新規感染者数が増え、ピークが過ぎても落ちきっていないと説明しました。
そのうえで、これから流行しやすい秋・冬を迎えることや専門家の予測データから来月以降、県内でも感染者が再び増えるおそれがあるとしました。
また、インフルエンザについても、従来では感染者が少ないこの時期にすでに県内の感染者数が増えていることから、安東会長は「この冬、奈良県内で新型コロナウイルスとインフルエンザが同時に大流行するおそれがある」と注意を呼びかけました。
そのうえで「手洗いやうがいの励行など基本的な予防策を徹底するとともに、新型コロナとインフルエンザのワクチンの接種を検討してほしい」と訴えました。