奈良の法隆寺の「金堂壁画」 ことしも日数と人数限定で公開へ

70年余り前の火災で焼損した奈良の法隆寺の「金堂壁画」について、寺は、ことしも11月に日数と人数を限定して公開することになりました。

斑鳩町にある法隆寺の「金堂壁画」は、飛鳥時代に描かれたとされる仏教絵画の傑作ですが、昭和24年の火災で焼損し、今は、寺の収蔵庫で保管されています。
寺は、文化庁などとともに収蔵庫に人が入った際の環境の変化や壁画への影響などを調べる調査と研究を続けていて、ことしも、その一環として、去年とおととしに続き、日数と人数を限定して「金堂壁画」を公開することになりました。
公開されるのは、11月3日から7日と9日から14日までのあわせて11日間で、1日当たりの上限は80人となっています。
今月1日から始まったクラウドファンディングで、一口1万円からの寄付を行うことが条件です。
寺によりますと、集まった寄付は、収蔵庫の改修計画の策定にむけた準備や壁画の状態を記録する撮影などにあてる予定だということです。
法隆寺は「壁画を多くの人に知ってもらうとともに貴重な文化財を守るためにご支援いただきたい」としています。