平城宮跡を気軽に移動 次世代型電動車いすの貸し出し 奈良

奈良市の平城宮跡歴史公園で、次世代型の電動車いすの貸し出しが始まることになりました。

奈良市の平城宮跡歴史公園は、広さおよそ132ヘクタールの敷地内に、▼奈良時代の建物を復元した朱雀門があるほか、▼歴史を学ぶ展示施設やレストラン、それに、売店などが整備されています。
公園を管理する平城宮跡管理センターでは、高齢者や足が悪い人などにも敷地内を巡ってもらおうと、次世代型の小型の電動車いすを今月16日から無料で貸し出すことにし、13日、報道関係者に公開されました。
今回、貸し出される電動車いすは、最高速度が時速6キロ程度で速度調整ができ、段差も3.5センチ程度であれば乗り越えられるということで、一定の基準を満たしている人なら誰でも利用できるということです。
平城宮跡管理センターで広報を担当している小田倫之さんは「公園内は広く、これまで朱雀門だけ見て帰ってしまうという高齢者も多かった。今後は乗り物を活用して気兼ねなく散策を楽しんでほしい」と話していました。
貸し出しは、事前に電話での予約が必要だということです。