天理 中学校で不審者対応訓練「子どもを守るスキル学ぶ」

天理市の中学校で、警察も参加して不審者への対応訓練が行われました。

訓練は、天理市立北中学校で不審者が正門から刃物を持って侵入したという想定で行われました。
不審者にふんした警察官が「子どもを連れてこい」と声を荒らげると、教員がすぐに110番通報したり、校内放送で全教室に不審者の侵入を知らせたりしました。
そして、集まった教員がさすまたなどを使って、不審者役の警察官を取り押さえました。
訓練後の講評では、警察官から無理に不審者を取り押さえず、警察の到着を待つように指導されたほか、身近な所にあるいすを使って、凶器を手にした相手と距離を取って対処する方法などがアドバイスされました。
このあと、体育館でさすまたの使い方の講習会が行われ、しっかり伸ばして使うことなど正しい使い方を学んでいました。
教員のひとりは「実際に訓練をやってみてもっと研修を受けて、子どもたちを守るスキルを身に付ける必要があると改めて思いました」と話していました。
天理警察署生活安全課の長谷川健次 課長は「ふだんから、不測の事態が起こった場合の行動をイメージしておくだけでも、対応がずいぶん変わるので、そういうことを常に意識しながら勤務してほしい」と話していました。