唐招提寺の金堂の柱に傷 カナダ国籍の少年を書類送検

奈良市の世界遺産、唐招提寺の国宝の金堂の柱に傷をつけたとして、警察は、24日、カナダ国籍の17歳の少年を文化財保護法違反の疑いで書類送検しました。

書類送検されたのは、カナダ国籍の17歳の少年です。
少年は、先月(7月)7日、世界遺産、唐招提寺の国宝の金堂の木製の柱に、アルファベットの人の名前とみられる文字を爪で彫って傷つけた疑いが持たれています。
少年は、家族と旅行で奈良市に訪れていて、これまでの警察の調べに対し、「爪で文字を書いたのは間違いない」と認めていました。
捜査関係者によりますと、少年は、任意で事情聴取に応じたあと帰国していて、警察は、24日、文化財保護法違反の疑いで奈良地方検察庁に少年を書類送検したということです。
唐招提寺は、奈良時代に当時の中国の高僧・鑑真によって開かれた寺で、金堂は国宝に指定されています。