奈良 旧知事公舎の新しいホテル オープン前に報道向け内覧会

奈良市の知事公舎として使われていた建物に8月、新しいホテルがオープンするのを前に、報道向けの内覧会が開かれました。

大正11年に建てられた奈良市にある旧知事公舎は、歴代の知事の邸宅や来賓を迎える場として平成29年まで利用されていました。
この建物を残しながら奈良公園の9000坪余りの敷地を東京の不動産会社が新たにホテルとして整備し、8月のオープンを前に、22日、報道向けの内覧会が行われました。
このうちホテルの利用者が観覧できる旧知事公舎の「御認証の間」は、昭和天皇がサンフランシスコ講和条約の批准書に署名した歴史上の舞台となった場所で、当時の趣がそのまま残されています。
また、新たに建てられた宿泊棟は43の客室があり、最も広い客室には鹿や藤の花など奈良を感じさせるデザインとなっているほか、ひのき風呂からは庭園を眺められる優雅な造りです。
ホテルの広報担当の松波美宇さんは、「歴史ある建物や雰囲気、奈良の食材を使った料理など、奈良でないとできない体験を楽しんでもらいたい」と話していました。
ホテルは8月29日にオープンし、1泊2名で通常12万6500円から宿泊できます。