深刻な人手不足 バスの運転手確保へ 大和郡山で運転体験会

深刻な人手不足が進むバスの運転手を確保しようと、大和郡山市で仕事を探している人などを対象にしたバスの運転体験会が開かれました。

体験会は、奈良県バス協会が大型免許を持っていない人でも運転できるよう大和郡山市の自動車学校で開いたもので、県内で仕事を探している人など17人が参加しました。
参加した人たちは、指導員からドアの開閉などについて説明を受けたあと、教習コースで安全を確認しながら、大型の路線バスの運転に挑戦しました。
バス業界では、慢性的な運転手不足や高齢化が深刻になっていて、県内の多くのバス会社でも運転手の定員割れが続いています。
来年(2024年)4月からは運転手の勤務時間が短く制限されることから、人手不足がさらに深刻化することが懸念されています。
参加した60代の男性は「大型バスを運転してみたかったので、体験できてよかったです。前向きに検討するきっかけになりました」と話していました。
奈良県バス協会の井上景之 専務理事は「バスの運転の体験を通じてやりがいを感じてもらい、1人でも多くの人にドライバーになってもらいたい」と話していました。